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私たちが夏祭りでよく目にするわたあめ。そんなわたあめをオーガニックで提供することに成功したある女性の活躍が話題を呼んでいます。

大人の女性のための、夢見るわたあめ

ヤセミン・タディアさんは5歳の子どもを持つシングルマザー。甘いもの、とくにわたあめが大好きな息子のために会社を設立、「シュガイール」と名付けました。色料はじめ化学製品を一切使わない、すべて手作りのビーガンわたあめ。カロリーも今までのものよりもグッと低くおさえられています。

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以前は大きなものを買ってもすべて食べきれず、口をつけたところからフワフワでなくなってしまうこともあることもありました。そして色は違っていても、味はすべて「砂糖味」。これでは食べ飽きてしまいますよね。その点、彼女のわたあめは、オーガニックでありながら、カラフルな色と様々なフレーバーから選べます。いままでなかった「バナナ・クリームパイ」や「ローズ・ゴールド」など、ぜひ一度口にしてみたいものばかり。またおいしく食べきれる量を目指した結果、コンパクトな大きさに落ち着きました。これで甘すぎることもなく、胃にもたれない「グルメお菓子」として味わうことが可能となったのです。

色・テクスチャー・味。すべてが芸術的

いままでは子どもが好んで食べるといったイメージの強かったわたあめ。しかし彼女のわたあめは様々なパティシエから「芸術的だ」と注目を浴びるようになり、今年に入ってからインスタなどでも多くとりあげられてきました。

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たとえばカクテルに入れたり、飲みものに添えたり、あるいはさまざまなお菓子の存在や味を引き立てるものとして選ばれています。彼女の美しいわたあめを添えるだけでまったく違ったお菓子の世界を表現、きれいで可愛いものが大好きな大人の女性たちが飛びつきました。

さらに特筆すべきは、彼女のわたあめが「コーシャー」であること。コーシャーとはユダヤ教における、食べものに関する規定のことを言います。宗教のちがいを超え、すべての人たちが楽しめる健康的な甘いものを。そんな夢を追求した結果、彼女のわたあめは世界中の人々から愛されています。

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近頃ではわたあめだけでなく、ポップコーンもオーガニックのものを開発しているそう。お菓子はより「質」の時代へ突入してきました。そして、日本へも宣伝のため来日したという彼女。近い将来、「オーガニック・スイーツ」がより身近なものになりそうです。

シュガイール

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