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北海道ならではのおやつを作る工場や、おやつの材料となる作物が育つ畑の取材へ行ってきました。これまでにも数年に一度、「お菓子の旅」と称して北海道を旅してきたのですが、帰路はいつも両手で抱えきれないほどたくさんのおやつを手にしています。酪農や農業が盛んな北海道は、品質のいいお菓子の材料に恵まれた、おやつ王国でもあるのです。今回も、取材先はもちろんのこと、駅や空港や地元のスーパーマーケットでも、食べてみたいさまざまなおやつに出会うことができました。

ラム酒香る「カスティラクッキー」

それと同時に、北海道を訪れると必ず買って帰る定番のお菓子もいろいろあります。そのうちのひとつが、「千秋庵」のカスティラクッキー。パッケージにはオランダの民族以上を着た愛らしい女の子が描かれていますが、口に含むとほんのりラム酒が香るおとなの風味。お菓子の名前に「カステラ」とついているので、ふっかりとした歯ごたえを想像したくなりますが、噛むと「ぽっくり」音が出るほど、しっかりとした固さ。その昔、ポルトガルから日本にカステラが渡ってきたときは、日持ちがするように今よりもっと固く作られていました。そんな伝統的なカステラの味を現代にと誕生したクッキー。私が幼い頃、母がよく調理師学校からもらってくる手作りクッキーも、「ぽっくり」歯ごたえのあるものだったので、カスティラクッキーを口にするたび、懐かしい子どもの頃のおやつの時間を思い出します。

[千秋庵,カスティラクッキー]

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