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中央から南アメリカでは1万年前から存在、マヤ文明では「奇跡の薬」として重宝されていたアボカド。女性も大好きなアボカドですが、おいしいだけじゃなく栄養価も高いことから、健康面でも様々なメリットがあることがわかっています。

喫煙者にもアボカドがよい

アボカドは脂肪分が多いと言われますが、このほとんどがコレステロールを下げる働きを持つ不飽和脂肪酸MUFA(オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など)で、良質の脂肪であることがわかっています。アメリカ心臓協会のクリス・エサ―トン氏の2015年の研究発表によれば、肥満症患者の食事に適しているだけでなく、心臓発作や脳梗塞予防にもなるのだとか。さらにビタミンA・C・D・Eを含み動脈硬化防止にもすぐれていて、循環器系の病気を予防できることから、喫煙者にはもってこいの食材といえます。

そして特筆すべきは、バナナの2倍量含まれているというカリウム。カリウムは非常に重要な役割をもっているミネラルで、たとえばナトリウムの排出をうながしたり、高血圧を予防するだけでなく足のむくみをとってくれたり、さらに筋肉・血管を平常に保ってくれる役割を担っているのです。スポーツ選手にもうれしい食材ですね。

1日1個のアボカドで医者いらず

そんな健康効果の高いアボカドですが、1日1個、1か月食べ続けたらどんな目にみえる効果があるのでしょうか。ハフィントンポストの記事によると、BMIの減少に大きく貢献するのだそうです。NCBI(国立生物工学情報センター)の調査でも、アボカドを良く食べる人ほど痩せている人が多いとの報告も出ているぐらいですから、ダイエット中には積極的に食べたい食材です。お腹もちが良いことももちろんですが、食物繊維が整腸作用を持つことからお肌の調子も整えてくれ、アンチエイジングにも役立ちます。

こんなにも多くの恩恵が受けられるアボカド。個人的にも大好きなので食べはじめたところ、毎日食べるとなるとさすがにレシピが足りず、すぐに飽きてしまうのが難点だと感じました。しかし朝食にアボカドを食べることで適度にお腹が満たされ、疲れづらくなるだけでなく、昼にかけて急に眠くなることがなくなります。不思議なことに甘いものも食べたいとあまり思わなくなりましたし、これももしかしたらアボカドのおかげなのかもしれません。

夕方にアボカドを取り続けたらどんなまた違った効果があるのか、今度試してみようと思っています。

ZENTRUM DER GESUNDHEIT,THE HUFFINGTON POST,NCBI

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