妊婦健診でのできごと。いつもは予約時刻ほぼぴったりに着くように行くのですが(ドイツのクリニックは基本的に完全予約制で、待ち時間はほとんどありません)、その日はたまたま15分ほど早く着いてしまった私。

20160423_germanmama_2.jpgじっとお行儀よく座っているのも(お腹が大きくて)つらいので、待合室でのんびりとストレッチでもしながら名前を呼ばれるのを待つことに。するとその様子を見ていた助産師さん、真剣な顔つきで「あなた、体が痛むの?だいじょうぶなの?」と心配してくれるではありませんか。

「え?......あぁ、はい。そんなシリアスな痛みではないですが、まあ人並みに」と世間話のつもりで返答。すると、今度はどこが痛むのか聞かれ、「背中、腰、おしりまわりの骨、あとはときどき足の付け根のあたりも」と言うと、すかさず助産師さん「わかったわ。それなら問題ない、そういう妊婦さん結構いるから! ひとまず紹介状と処方箋出しとくわね!」

なんだかよくわからないうちに話が進んでしまったなぁ、とそのまま健診へ。終わって受付まで戻ってくると、そこに用意されていたのは二枚の切符。ひとつは理学療法クリニックへの紹介状、もうひとつは医療用のマタニティサポートベルトの処方箋でした。

当たり前、と思ってほうっておかない

妊娠後期の背部痛とか腰痛は、マイナートラブルの代表格。マタニティ情報誌やネットを見ればどこにでも書いてあるし、誰にでもあること。いちいち病院側に相談するほどのことでもないと思っていたら、どうやら違ったみたい。ここドイツでは、「どんなに当たり前なこと、よくあることであっても、それが取り除ける問題ならちゃんと解決すべき」で、そのための医療体制であり、健康保険があるという考え方。だからこそ、些細な症状でもちゃんと声にだして訴えることが大事なのです。

翌日、さっそく医療器具専門店に出向き処方箋を渡すと、「ああこれね、ありますよ」と、すぐにお腹周りを計測して、ちょうどいいサイズのものを出してきてくれました。

20160423_germanmama_1.jpg日本にもある腹帯と骨盤ベルトをちょっと大げさにしたようなモノ

装着方法もその場でお店の人に教えてもらい、試しに着けてみるとまあ快適! そのまま外さずに帰ることに。でも考えてみれば、あのときたまたま早く着いて、ストレッチをしていなければこんなシロモノも手に入らなかったわけで、そう思うと、辛い・苦しいとしっかり「アピール」すること(私自身はしているつもりはなかったけど)ってこの国で生きていくにはほんとに大切なんだなあとつくづく。自発的に伝えることの大切さを学んだ気がしました。

このサポート体制がありがたい

このサポートベルト代はもちろんゼロ。妊娠・出産に関することなので全額健康保険でカバーされます。そして、来週からは理学療法もスタート。週二回、理学療法士の元へ通います。こちらも、費用は保険適用。出産まであと少しだし、痛みも辛抱しようと思えばできるレベルなのですが、せっかくの機会なので試してみようかと。ちなみにドイツではわりと一般的なこの理学療法も、日本では「妊娠中はリスクが高い」ということで受け付けてもらえないこともあるようです。今回のように産婦人科(助産師)と理学療法クリニックが連携して、より良いマタニティライフを送れるようなサポート体制があるのも、ドイツらしい一面なのではないでしょうか。

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