三月は、ものの始まろうとする月」。

作家・幸田文さんも『季節のかたみ』の中で、そう記したように、何かを始めたくなったり、「あたらしい私になろう」と思いたつ月でもあります。

そこで目標をたててもなぜか続かない、うまくいかないというときに役立ちそうなメッセージをみつけました。

向きあい方を変えてみる

それは『あたらしいわたし (禅 100のメッセージ)』(佼成出版社)のなかにあります。

いまやっていること、いままでつづけてきたことをどんな心持で取り組むか。向き合い方を変えるとあたらしい風景が見えてきます。

『あたらしいわたし (禅 100のメッセージ)』P145より引用

うまくいかないからとあきらめて、また違うなにかを始めなくても大丈夫。目標に対していつもしていることにちょっと角度を変えて取り組むだけで、あたらしい視点が生まれてくるというのですね。

洞察すればあたらしい視点が生まれる

とはいえ具体的にはどうすればいいのでしょうか。

たとえばプチミニマムな自分を目指すとします。いらないものを捨てるまではよかったけれど、ついまたいらないものを買い足したい衝動に駆られ、やっぱり続かないなと感じる。こんなときはどのように向き合い方を変えるといいのでしょう。

本にはこのようなヒントも書かれていました。

持ちたいのに持てないようにするのは、がまんですよ。持てないのだから持たないというのは洞察なので、そこには理解がともなっています。

あたらしいわたし (禅 100のメッセージ)P179より引用

「買ってはいけない」と衝動を抑えこむのではなく、「どうせ持ち続けることはできないのだから買い足す必要もない」と考え方を変えてみるということですね。このように、うまく行かないと感じたらより深い洞察をしてみる。すると視方も変わり理解も深まるから、結果、無理する必要もなくなるというわけです。

こうして洞察しながら目標に向かっていければ、いつか自然と目指していたあたらしい自分になれそうです。

[『あたらしいわたし (禅 100のメッセージ) 』,『季節のかたみ』]

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