寒くなると食べたくなる物のひとつにシナモンロールがあります。食べた後に胃が重くならない、でも、ちゃんとこっくりしていて甘くてシナモンがしっかり効いていて、レーズンも入っているシナモンロールが好み。なかなか全部を叶えてくれるものには出会えないので、自分で作ることになります。

ベジタリアン、というと健康的なイメージがあるからか、甘いものや脂っこいものを食べないと思われがちですが、そんなことはありません。なので、私が作ったお菓子を食べた人は、意外と甘い! と言う人が多いです。お菓子を食べたいときは、甘いものが食べたいわけです。なので、お菓子を作るときには白砂糖は使わないものの、お砂糖はしっかり使います。バター入りのお菓子は私には消化が難しいので作りませんが、オイルも特に控えません。それに、ちゃんと甘くてこってりしているほうが実は少ない量で満足できて、結果的に体に負担がないようにも思います。

お砂糖も小麦粉も、避けたほうがいいと言われているものですが、いつもたくさん食べていなければ私の場合は大丈夫な感じがしています。ここは体との相談です。でも、ちゃんと体を調えていれば、多少のことならちゃんと体は調整してくれると思います(理想は、どんなものをどんなふうに食べても問題のない体ですが、なかなか道のりは遠いようです)。

お菓子は嗜好品。だからこそ舌を満足させるものでいいのではないかと思うのです。きっと、大切なのはメリハリとバランス。そして、罪悪感とともに食べないこと。食べるときは頭をお休みさせて、舌にのせたときの味や、それを味わったときの喜びをただ感じます。せっかく食べるのですから、ただそれを楽しめばいいと思うのです。

今日食べたもの:シナモンロール

今回は、映画『かもめ食堂』のシナモンロールを真似してみました。カルダモンが生地に入っていて、いい香り。カルダモンは消化を促してくれるスパイスなので、シナモンロールにぴったりです。

強力粉300g、パネットーネマザー(酵母)15g、砂糖30g、塩5g、細かく刻んだカルダモンシード6〜8粒分をボウルに入れてざっと混ぜます。人肌に温めた豆乳160g菜種油30gを加えて生地がなめらかになるまでよくこねます。丸めて密閉容器に入れるかボウルにぴっちりラップをします。生地が2倍くらいにふくらむまで待ちます(室温で1〜2時間)。

生地をめん棒で長方形に伸ばして、溶かしておいたココナッツオイル30gを表面に塗り、砂糖40g、シナモン5g、刻んだレーズンを散らします。端からくるくると丸めて包丁で6〜8等分に切って成形し、2倍に膨らむまでラップをふんわりかけておきます。180度のオーブンで20分焼いてできあがり。ぜひあつあつをどうぞ。

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