寒さが増し、ワインがおいしく感じる季節になりました。今回は、池袋LUMINEにあるビオワイン専門店「BIO WINE KITCHEN(ビオワインキッチン)」店長の斉藤さんに、気になっているけれど、詳しくはわからないという人も多い「オーガニックワイン」の魅力やおすすめの銘柄などを、うかがいました。

「オーガニックワイン」の魅力ってなんですか?

「オーガニックやサスティナブルのワインの特徴は畑、造り手、天候などの個性を十分に感じることができること。自然と人の手がつくり上げるオーガニックワインは、雑味が少なくクリーンな味わいで、どんなお料理も引き立ててくれます。また、酸化防止剤の分量も必要最小限に抑えられているため、オーガニックワインを飲んで体調の不良(頭が痛いなど)をうったえる方は、一般のワインに比べ少ないのも特徴のひとつです。もちろん、飲みすぎには注意が必要ですが……。

世界的に見ても、自然の生態系を壊さないよう、無農薬、有機肥料で保全された自然環境でぶどうを栽培するオーガニック農法は急速に広まってきています。

特に私たちがメインで扱っているアメリカ、カリフォルニアやソノマでは畑の土壌および周辺の自然環境に負担を与えない手段を取り入れて農業を行なうサスティナブルの取り組みが主流になりつつあるんですよ」

BIO WINE KITCHENとはどんなお店?

20151129_bio_wine_1.jpg「毎日の生活に自然と体にいいものを取り入れてほしい、もっと気軽にオーガニックライフを取り入れてほしい。そんな想いからBIO WINE KITCHENをオープンしました。ワイナリーから直接届く、日本未入荷のオーガニックワインを中心に、世界中から厳選したオーガニック・ナチュラルフードやワインに関係する雑貨類をラインアップしております。自然の優しさを大切にし、皆様に安心・安全・幸せをお届けします」

今の季節におすすめのオーガニックワインの銘柄は?

クイヴィラ ジンファンデル 3,900円(税別)

豊かなベリーの味わい、ほのかなスパイスとオークの香りが楽しめます。自然の力を最大限に引き出し、もぎたての果実のようなみずみずしさがある赤ワインです。

クイヴィラは、カリフォルニア・ソノマのドライクリークバレーに位置し、4つの異なるぶどう畑を所有しているワイナリー。小規模で家族経営のクイヴィラヴィンヤーズは、農場やそこに含まれる土でさえもひとつの生命とみなし、月の満ち欠けや宇宙のリズムなどの概念を持ち込み、農作業を行う「ビオディナミ農法」を採用しています。

◎フラナガン シャルドネ 8,500円(税別)

スイカズラの花とジャスミンの香り。桃、バニラとバタースコッチがバランスよく溶け込んでいます。ボリュームもありなめらかな舌触り。生産量はわずか600ケースという貴重な1本です。1999年にオーナーであるエリック・フラナガン氏がベネットバレーに僅か16haの畑から始めたブティックワイナリー。

また、フラナガンワインズは、カリフォルニア州が発行するCSWAサスティナブル認証を取得しています。ワイナリーの電力はすべて太陽電池で、環境に配慮してぶどう作りに育むサスティナブル農法を徹底して実施しています。彼らは、長期的に農場を持続させ、土地を健康にするための努力を惜しみません。健康的なぶどう畑で育まれた、サスティナブルなワインです。

ルディジョネ ピノ・ノワール 7,900円(税別)

多数のワイン誌で高く評価されています。土地のテロワールを最大限に生かしたピノ・ノワールは、多くの花のニュアンスを感じる素晴らしい味わいです。

ファームは、世界で最も基準が厳しいとされているDemeter(デメター)の認証を取得しているオレゴンのブリック・ハウス・ヴィンヤード。ピュアなテロワールの表現を目指すブリック・ハウスのワインは、オーガニックで育ったこの土地のぶどうの味わいがそのまま表現されています。

ワインに使われるブドウがどこで育てられたのか、どんな人たちが作っているのか。実際にブドウ畑を訪れることはできなくとも、背景を知るアプローチはできるもの。「知る」という、ひと手間を加えると、ワインはもっとおいしくなるのかもしれません。

[BIO WINE KITCHEN]

住所:東京都豊島区西池袋1-11-1 LUMINE池袋店 1F

電話番号:03-6907-0131

営業時間:11:00~21:30

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