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日本の伝統食「和食」。それにかかせないもののひとつである「だし」。昆布や鰹など、うまみがでるだしは海外でも「umami」として注目されています

簡単においしいだしをとる方法は?

だしが料理の決め手になるのは、日本人ならば誰しも実感しているところ。ですが、手軽な顆粒だしがどこにでも売っている時代。わざわざだしをとる、というのはめんどくささもあってなかなかハードルが高いもの

私もたまに本格的なだしを買ってみたりするのですが、結局、顆粒だしのお世話になることのほうが多いです。簡単においしく、だしがとれたら……と思っていたときに見つけたのが、『だし生活、はじめました。』(祥伝社)。ものぐさな私にも、とっても参考になるだしの取り方が紹介されていました。

コーヒー感覚でだしをとるコツ

なるべく、簡単に、おいしくだしをとり、生活に取り入れようと奮闘する著者が便利! と言うのがコーヒードリッパーでだしをとるということ。かなりおどろきだったのですが、抽出する、ということに関しては同じこと。目から鱗の発想でした。

フィルターをセットし、鰹節をいれてコーヒーを入れる要領で少しづつお湯を注ぐだけなのだそう! まさにコーヒー感覚。こんなに簡単ならば、朝からしっかりだし生活ができそうな気がします。

にぼしは、頭と腹を取らなきゃだめ?

というか、みんなは本当に律儀に頭とはらわたをとっているのだろうか? そして、頭とはらわたをとらないとほんとうにくさみが気になるのか?

(『だし生活、はじめました。』p137より引用)

昔、家庭科の授業で作ったみそ汁のだしは「煮干し」。そのとき皆で手分けして頭とはらわたをとった思い出がよみがえりました。たしかに手間ひまかかり、なかなか日常のルーティーンにするには、ちょっとしたがんばりが必要です。

忙しい我が家ではできるだけ回避したいのが正直なところ。著者は同じだしの取り方でとったもの、とらないもの、両方で実験。結果すっきり感に差はあったものの、家庭料理に置いては必要なしとの結果になったそう。という事は昆布のように一晩そのままつけるだけ! なんと簡単。

体にいいこと、でこころにも余裕

多忙すぎて生活が乱れがちな人ほど、だしをとって一息入れることで、「体にいいことをしている」という実感が得られることは間違いないし、「だしをとっている自分→やれば出来る! →心にも余裕が生まれる」という効果も、きっとあるのではないかと思っているがいかがだろうか。

(『だし生活、はじめました。』p53より引用)

ちょっと体の調子が良くないときほど、やさしい食べ物や飲み物を欲するもの。自分の手でだしをとるということは、食べることと、こころの両方を大事にすることにきっと繋がるのだと感じます。

思ったより手間がかからないだしの取り方。覚えてしまえば、毎日の生活の定番になっていきそうです

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