いよいよ寒くなってきました。八百屋さんにも根菜類が豊富にならびます。これからの時季によく食べるもののひとつはごぼう。ごぼうは、もともと薬草として伝来したもので、その根を食用として使うのは日本や朝鮮半島の一部のみだそう。

ごぼうには体を滋養し強くしてくれ、食物繊維がたっぷりで整腸作用があり便秘によいとされています。また、炎症を抑え、むくみにもいいとされています。さらに、肝臓や腎臓の機能をサポートしてデトックス力を高めてくれるとも。ただ、ごぼうは硬く、消化が難しい野菜でもあります。ゆっくりじっくり火を通す調理は甘味も増し、消化にやさしくなるのでおすすめです。油で調理をするのも、消化助け、薬効を取り入れやすくなるそう。皮に含まれる渋みとしてあらわれる成分に薬効が多く含まれているので、皮はむかずに調理します。水にさらすなどのアク抜きはせず、スープなどにするときも、アクは取らずにそのままコトコト。

和食の定番、きんぴらごぼうはアーユルヴェーダ的にもおすすめの食べ方ですし、以前ご紹介したごぼうのポタージュは消化もしやすく、滋味深い味わい。ごぼうの竜田揚げも来客時にお出しすると喜ばれるメニューです。いろいろな使い方ができるごぼうは薬効も多く、日本特有のスーパーフード。体調や消化力に合わせていろいろアレンジしてみてください。

今日食べたもの:ごぼうの梅煮

材料はごぼう梅干しのみ。ひたすらコトコト煮るだけのとってもシンプルな料理です。マクロビオティックでは、養老煮といいます。ごぼうがびっくりするほど甘く、柔らかくなります。梅干しもとーってもおいしくなります。甘いものや油っぽいものを多く摂りすぎて冷えを感じている人にぴったり免疫力もあげてくれるそうで、なんとなく体調が悪いなというときに作って食べると、不思議と元気になったりもします。

ごぼうは洗い、5cmくらいの長さに切ります。厚手の鍋や土鍋に入れ、お水をごぼうがかぶるくらいまで入れます。梅干しをごぼうの重さの10%分加え、中強火で沸騰直前まで加熱し、その後は弱火でひたすらコトコト。蓋をせず、煮汁が少なくなったらお湯を足しながらコトコトコトコト。途中で外出するときや夜眠るときは一度火を止めてOK。10時間煮ると常温で1週間、30時間煮ると1カ月持つそう。最後の2時間はお湯を足さずに煮詰めていき、煮汁が少なくなってきたら火を強めて汁気を飛ばしてできあがり。何時間煮るかは諸説あるようですが、10時間以上から甘く、柔らかくなるように思います。

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