包丁を自分で研げるようになりたいと思いながら、なかなか教えてもらう機会がなく、知人に頼んだり、研屋さんに出したりしていましたが、先日、ようやく教えてもらう機会に恵まれました。

包丁が砥石にあたる音の心地いいこと。包丁を研ぐと、目の前にある包丁や、その音、手の感触に自然と集中します。それは瞑想的な時間でした。単純な作業だからこそ、プロが研いだものと自分が研いだものでは、仕上がりに違いはありますが、なにより自分で手入れをできるようになったことをうれしく思っています。それに、包丁の切れ味がいいと、料理も手際よく、なにより楽しくなりますね。

思えばここのところ、包丁、切れないなあ、と思いながら料理をしていました。毎日のことだけに、その違和感にだんだんと慣れてきて、違和感があったことすら忘れてしまっていたようです。こういうことって、人生の中で少なからず起きているなあと思います。小さな違和感、いやだなあ、という気持ち。それを日常に埋没させて、自分の心を置き去りにしてしまうというような。そうすることで、本来はもっと楽しめることを、曇らせてしまうというような。違和感を、ある、とちゃんと認める。そうして、できることをする。どうするか決める。そんなふうに日々を丁寧に送っていきたいなあと思います。

包丁については、その違和感にすぐ対処できるようになってひと安心です。

今日食べたもの:キャベツのミルクスープ

キャベツにんじんをあらみじんに切ります。しょうがはみじん切りにします。鍋にオリーブオイルとしょうが、ヒン少々を入れて香りが出るまで炒めます。キャベツとにんじんを加え、しんなりするまで炒めたら、だし汁(野菜出汁か昆布出汁)を加えてコトコト。豆乳を加えて味噌少々で味をととのえ、器に盛って胡椒を挽き、オリーブオイルをまわしかけていただきます。

しょうがはあってもなくてもいいですが、豆乳を使う場合には消化を考えて使いたいところ。ヒンもキャベツのガスを消してくれます。

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