すきま時間を使って、ささっと時短料理。そんな日があってもいいですが、たまにでもいいので、料理だけに没頭する日を作ってみることをおすすめしたいと思います。

「今」の積み重ねが人生だとすれば、「今」を楽しんでこそ人生を楽しめる、のだと思うのです。目の前にあるにんじんのことではなく、これからやらなければならない仕事や家事のことを考えてあわただしく料理をするとき、それはつまり目の前にあることを早く終わらせるべきものとしているということです。目の前にある現実よりも、まだ見ぬ未来を大事にしたり優先したりしてしまうというのはよくあること。でも、そんなとき、「今」を楽しめているかというと、どうでしょうか。

それが料理であれ、なんであれ、今、自分の目の前にある物事に没頭して心から楽しんでみる。もちろん気になる仕事や家事だってあることでしょう。でもそれを、いったん、そのにんじんを切っている間だけでもわきに置いてみてほしいのです。包丁の柄を持つ手の感覚や、にんじんに刃が入り、おりていく感覚……。そんな感覚を楽しんでみてほしいのです。そんなふうに没頭しているとき、心はとても自由で、楽しさやよろこび、あたたかな幸せを感じられると思います。そんな瞬間が積み重なっていく人生、ちょっと素敵だと思いませんか?

今日食べたもの:栗のパスタ

旬の期間が短いものは、つい見るたびに買ってしまいます。そのひとつが、。定番の栗ごはんも大好きなのですが、以前ご紹介した栗のリゾットのような洋風な使い方も好きです。栗は皮を剥いて少量の水で柔らかくなるまで茹でます。フライパンにオリーブオイルヒン少々を入れて熱し、香りが出たら栗を煮汁ごと加えます。豆乳を加え、とほんの少しの味噌(またはナチュラルチーズ)で味付けし、茹でたパスタを加えてざっと混ぜます。お皿に盛り、黒胡椒を挽いていただきます。

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