高度成長期に沸いた昭和のなかでも、東京オリンピックを迎えた1964年から大阪万博までの1970年代は、多くの外国人が日本にきたことにより、洋食文 化も持ち込まれました。しかし、本格的なものはホテルや専門家でしか食べられなかったそうです。そこで作られた本が、「おそうざいふう外国料理 暮しの手帳版」。実はこの本は、現在も販売されています。

20150916_mitsukoshi_2.jpg「おそうざいふう外国料理 暮しの手帖版」3600円(税別)暮しの手帖版

この本のあとがきには「若い人やこどものために、西洋料理や中国料理もぜひ、というおすすめが多く、一冊にまとめたもの」とあります。和・洋・中とバリエーション豊かなメニューが並ぶ日本の家庭料理の原点は、生活様式が変化するなかで新しい文化を若い世代にも広く身近に感じてほしいという思いがあったようです。

懐かしさを感じる、やさしい味わい

この本のレシピをもとに、三越伊勢丹の各ブランドが再現した料理が9月16日から29日までの期間限定で販売されます。

昭和47年刊行の本の味をベースとし、復活させるのは、ホテルオークラやまい泉、伊藤ハムなど同じ時代を過ごした店舗から、アントニオズデリ、たもかみなど現代のブランドまで幅広いラインナップ。

20150916_mitsukoshi_6.jpg<たもかみ>イタリーふうとりごはん 200gあたり 450円(税別)■本館地下1階たもかみ

20150916_mitsukoshi_4.jpg<まい泉>キエフふうチキンフライ 1個(各日30点限り)220円(税別)■本館地下1階まい泉

20150916_mitsukoshi_5.jpg<アントニオズデリ>ごはんのグラタン 1人前900円(税別)■本館地下1階アントニオズデリ

実際にいただいてみると、想像よりも全体的にやさしい味わい。それは時代の変化に伴い、当時のレシピよりもちょっと薄味に仕立てているそうです。

いまの私たちの味につながる昭和へと、口のなかだけですがタイムスリップできそうです。

[日本橋三越本店]

本館地下1階 

東京都中央区日本橋室町1-4-1

10:00~19:30

imagevia Shutterstock

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