高血圧や糖尿病、脳卒中、肥満などの生活習慣病。その名の通り、食事や運動、飲酒などの生活習慣が深く関わっています。心身を養うために食事をしているはずなのに、その食事によって病気になってしまっては本末転倒……。でも、体に良くないと分かっているのに、つい食べてしまう、なんてことも多いかもしれません。

心と体の結びつきについての著書を多数もつリズ・ブルボーによれば、ストレス食いややけ食い、やけ酒などは過去の体験が原因になっている場合も多いそう。たとえば、幼少期に子どもがぐずると甘いジュースなどを含ませて泣きやませようとすること。これが、ものごとがうまくいかない=何かを口に入れても良い、という方程式を生み出し、大人になってからもストレスフルなことがあると、反射的に何かを口にしてしまう、というわけです。

そう聞くと、もはや自分ではコントロールができないように感じてしまうかもしれません。でも、お腹はすいていないし喉も乾いていないけれど、どうしても食べたり飲んだりしたい。

そんなときに、深呼吸をして「もしかしたら、これは本当に食べたいのではなく、過去に作り上げた方程式のせいかもしれない」と立ち止まることは、食べるという行為を通して自分に対峙することになります。そしてこれは、実際は必要のないものを食べることを防ぐ助けになると思うのです。

今日食べたもの:チョコレートココナッツタルト

今はそんなにほしくならないのですが、以前は甘いものをつい食べ過ぎてしまうことがありました。そこで食べ過ぎ防止のために自分で作ったものだけを食べる、というルールをつくっていたことがあります。食べたいと思ってから口にするまでの時間で、実はそんなに食べたくなかったことに気づくこともあり、なかなか効果的だったと思います。

このタルトは、卵もバターも使わないのに濃厚で満足度の高いスイーツです。しかも、簡単。タルト生地はナッツオートミールをベースに粉(小麦粉でも米粉でも)をあわせて菜種油でまとめたもの。型に押し付けながら広げてオーブンで香ばしく焼きます。

木綿豆腐、豆乳、ココアパウダー、てん菜糖を混ぜ、ほんの少しの寒天を加えたものを焼き上がった生地に流し込み、ココナッツフレークを散らします。冷蔵庫で冷やし固めてできあがりです。

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