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20150703_cardamom_coffee_1.jpg私たちの身近にある、コーヒー。世界中にはその土地や気候に合わせた珍しい飲み方も多く、例えばインドで言えばスパイスたっぷりのチャイ(またはマサラティー)同様、胡椒入りのコーヒーが飲まれていたりします。トルコやレバノン、サウジアラビアにも独特な飲み方が。ここでは日常的にカルダモン・コーヒーが飲まれていることでよく知られています。

カルダモンカフェの嬉しい効果

ところで、カルダモンといってもカレーの香辛料(ガラムマサラ)として使用されているほか、あまりピンとこないかもしれません。サイト「魔法の香辛料ノート」によると、カルダモンは世界でも最も古いスパイスのひとつだそうで、またサフランに次いで高価なもの。和名では小荳蒄(しょうずく)と呼ぶのだそうです。

グリーンのカルダモンには体を冷やす作用があるために、アラブ諸国では日常的に使われるものとして重宝されているよう。また香辛料としてだけでなく生薬や漢方薬などいわゆる「医薬」として広く使われ、体の脂肪分を取る・消化を助ける働きを持つだけでなく、特に口臭などの強い消臭効果を持つ(特に食事の前後にホールごと噛んでおくと、より効果が得られる)と言われているそうです。

いつものコーヒーがスパイス・アップ

中東のスーパーマーケットやインターネットで売られている本場のものは、カルダモンの精油入りのもの、種子の粉末を混ぜたものであり、そのお味は格別。非常に香り高いものを美味しくいただけます。もし本格的なカルダモンカフェを一度試してみたいのならば、日本国内にある中東料理のレストランで飲んでいただくことをお勧めします。

自宅で楽しむのなら、いつものコーヒーにカルダモンパウダーを振りかけるだけで、手軽に作れます。カルダモンの香りを十分楽しめ、またいつもとは一味違ったおいしさに驚きます。

これからムシムシする暑い日が続きそう。そんな時、体温を下げてくれる効果のカルダモンをカフェだけにとどまらず、お料理にも取り入れるなどのひと工夫をして、元気に乗り切っていきたいですね。

[カルダモン・コーヒー , 魔法の香辛料ノート]

coffee via Shutterstock

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