20150525_umeshigoto_01.jpg「梅酒は梅雨入り前、梅干しは梅雨入り後」なんて言葉があるように、今は梅ジュースや梅酒をつくることができる貴重なシーズンです。じつは、簡単にできて楽しくて美味しくてうれしい「梅しごと」。私は毎年いろいろ楽しんでいます。

梅しごとの下準備、裏技は冷凍すること

梅1kgを使う場合、容量4リットル以上の保存瓶を用意します。今の時期店頭でみかける梅は、多くが固い青梅。青梅は梅ジュースや梅酒をつくるのに最適です。青いほどアクが多く含まれているので、実を充分洗ったあと、たっぷりの水に2~4時間浸けてアクを抜きます。

その後キッチンペーパーなどで実の水気を拭き、よく乾かしたあと、実のホシ(なり口・ヘタ)をつまようじで取り除きます。さらにホワイトリカーをしみこませたキッチンペーパーなどで保存瓶の内側を拭き、消毒して準備完了です。アク抜きに失敗して茶色に変色した梅は、のぞいておきましょう。

ちなみに私は早くいただきたくて、裏技として毎回下準備のあと青梅を一晩冷凍することで梅の繊維を破壊させてから作っています

梅シロップの作り方

水や炭酸水で割るとジュースに、そのままだとカキ氷のシロップやヨーグルトのトッピングにもなるすぐれもの、「梅シロップ」の作り方です。

【材料】

・青梅1kg
・氷砂糖1Kg

【作り方】

1. 下準備をすませた青梅と氷砂糖を交互に入れ、しっかりとフタをしめる。
2. そのまま冷暗所に置く。1日1回、瓶をゆすって混ぜる。
3. 2~3週間ほどで飲み頃に。水や炭酸水で4~5倍に割って飲む。

(『大切にしたい、にっぽんの暮らし。』P155より)

梅酒の作り方

飲めるようになるまでに半年ほどかかるけれど、日が経つにつれコクが出て、味の変化も楽しめる「梅酒」の作り方です。

【材料】

・青梅1Kg
・氷砂糖700g
・ホワイトリカー1.8リットル

【作り方】

1. 下準備をすませた青梅と氷砂糖を交互に保存瓶に入れる。
2. ホワイトリカーを注ぎ、しっかりとフタをしめる。そのまま冷暗所に置く。

(『大切にしたい、にっぽんの暮らし。』P155より)

糠床のように毎日かきまぜないでも大丈夫。作ったら瓶をゆする程度で大丈夫なので、ただ入れるだけと楽ちんなのに時間がたてば、不思議と美味しくなる梅シロップ&梅酒。

ちなみに梅雨は「梅が熟する頃に降る雨」ともいわれています。梅雨になり黄色に熟した梅でも、梅干しや梅ジャムにできます。実の状態が変化しても、なにかしら作れるのが「梅しごと」の嬉しいところですね。

[大切にしたい、にっぽんの暮らし。]

ume via shutterstock

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