神聖な植物として、アーユルヴェーダ発祥の地インドでとても大切にされているハーブが「トゥルシー(Tulsi)」です。別名をホーリーバジルといい、約5千年まえからインドの伝承医学に取りいれられてきました。
トゥルシーの働きは一般的には下記のように言われています。
- 呼吸器系疾患の予防、緩和
- 風邪の予防、症状の緩和
- 抗酸化作用による老化や生活習慣病等の予防
- 免疫機能の向上
- 新陳代謝の向上
- 放射線障害の予防
- 高血糖値、高血圧の緩和
- 精神の安定とストレス性疾患の緩和
- 肝機能障害の予防、緩和
- 殺菌作用
- 鎮痛作用
(「うちうみハーブ園」より引用)
日本ではハーブティーとして親しまれる機会の多いトゥルシーですが、ハーブティー以外の使い方を発見。宮崎県にある「うちうみハーブ園」を運営する加藤さん夫妻は、無農薬・無肥料の自然栽培でトゥルシーを育て、さまざまなトゥルシーの商品を生みだしています。
トゥルシーをつかった消臭・除菌スプレー
保存料や香料、アルコール等が一切添加されていないので、気管支から吸いこんでしまったらどうしよう……という心配もありません。加湿器に入れて使用することもできます。トゥルシーはストレスを緩和する働きがあるそうで、空間にシュッとスプレーするだけでも気持ちが落ち着きそうです。
インドに在住経験もあるうちうみハーブ園の加藤さん曰く、トゥルシーはインドで魔除けなどのお守りとしても生活に用いられてきたのだとか。
空間を浄化するというイメージでスプレーを使うというのも、神聖な心持ちになってなんだか良さそうです。
料理はもちろん、洗濯や掃除にも使える
「トゥルシー・ビネガー」は白ワインビネガーにトゥルシーを漬けこんだハーブ酢です。爽やかな口当たりで、サラダドレッシングやマリネなどに大活躍。料理だけでなく、水垢や石鹸カスが気になる水回りの掃除にも使えます。
最近では環境保護に対する意識から、洗濯にアルカリ性の石鹸洗剤を使う人が増えていますが、洗濯機を回す際に仕上げ剤として少量のトゥルシー・ビネガーを入れておくと、洗濯槽内に石鹸カスも残りにくく、トゥルシーの除菌効果で生乾きの臭いを防ぐことができるそう。芳香剤などを使わず、なるべくエコな洗濯を心がけたい人にとっては、試してみる価値がありそうです。
ヘアトリートメントの代用として
その他にも、アルカリ性の石鹸シャンプーを使っていると、洗い上がりの髪のキシキシ感が気になったりします。そこでなんと、トゥルシー・ビネガーがトリートメントの代用に使えるのです! 少量のビネガーをお湯で薄め、髪に馴染ませてからシャワーで洗い流せばOK。実際に試してみると、髪のキシキシ感が改善されたように思えました。洗いあがりの髪からはお酢の香りがしますが、髪が乾いてしまえば気になるようなお酢臭さは残りません。
愛情がつまった国内産のトゥルシー。自分にあった使い方を発見して、トゥルシーのパワーと古代の知恵を上手に生活へと取りいれたいですね。
[うちうみハーブ園]