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これから年末にかけて、どんどん忙しくなるという方が多いのではないでしょうか。仕事は年末進行、でもクリスマスも楽しみたいし、忘年会の誘いも……と欲張るうちに、体調を崩しやすい時期でもあります。

むくみ対策に食べたい「ユリネ」

そんな冬に、ぜひとりたい食材が「ユリネ」です。ほくほくとした食感とやさしく穏やかな味。京料理ではおなじみの食材ですが、関西生まれでない方は食べる機会が少ないかもしれません。

実は、ユリネには女性が必要とする栄養がぎっしりつまっているのです。野菜界の中でもトップクラスを誇るカリウムがはいっているので、女性の敵であるむくみに作用があると言われています。お酒を飲む機会の多い年末年始にはうれしいですよね。さらに食物繊維と葉酸が含まれているので、妊婦にとっても理想的な食材と言えるかもしれません。

ふるくから生薬のひとつだった

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ふるくからユリネは生薬のひとつとして、さまざまな場面でつかわれてきたようです。

体液を増やし特に呼吸器系の粘膜を潤す作用があるので、空咳や血が混じった痰、発熱性の病気の治りかけでまだ熱が残っているのに有効です。またイライラして驚きやすかったり、夢ばかり見てよく眠れないような時に気持ちを落ち着かせる目的で使われます。

漢方百科より引用)

最後に、調理方法の簡単なコツを。ユリネは1枚ずつはがして水洗いして、茶色くなっているところは取り除きます。やわらかく茹でて水気を切ればOK。ほっこりとした食感を生かして、グラタンやポテトサラダなど普段じゃがいもでつくる料理に使うと、とりいれやすいと思います。

[e-和漢堂漢方百科]

photo by Thinkstock/Getty Images, dried lily bulbs via shutterstock

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