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日本伝統の緑茶、中国のウーロン茶、イギリスの紅茶文化、アメリカのコールドプレスジュースブーム――世界にはたくさんの飲みものと、それにまつわる文化や流行があります。「国や地域独特のお茶の飲み方」「ちょっとびっくりな小話」「食べてみたいお茶菓子」などなど、ドリンクとその周辺の話題からは、人々がひと休みするときの飾らない素顔が見えてきそう。

「世界周遊ドリンクの旅」と題し、各国のドリンク事情とレシピを紹介するシリーズをはじめます。記事を読みながら、ほっとひと息ついていただけたらうれしいです。(編集部)

今回は中国をピックアップします。

週末の昼下がり、気の合う仲間と中式アフタヌーンティーを楽しむのが最近のマイブームです。中式アフタヌーンティーとは、イギリスの植民地(1842~1997)だった香港で始まり、イギリスの喫茶文化と中国式の飲茶文化がうまく融合した中国式アフタヌーンティースタイル。

英国のアフタヌーンティーといえば、紅茶に焼き菓子のクッキー&スコーン、ひと口ケーキのプチフール、サンドイッチ。中国なら中国茶に飲茶の点心が定番の組み合わせ。そして、このふたつを合わせた「中国式アフタヌーンティー」とは、中国茶にひと口大のサンドイッチ、プチフール、お菓子感覚のスナック餃子

「うーん、中国茶との相性は?」という感じですが、出されるお茶がその心配をキレイに打ち消してくれます。お茶の種類は最低でも3種類。タイプの違う黒茶、緑茶、青茶が用意され、そのときの気分や好みに合わせて選ぶことができるのです。

ミルクをたっぷりいれたロイヤルプーアルティー

さて、その中でも外せないお茶といえば、黒茶に属するプーアール茶。特にミルクをたっぷり入れた私流ロイヤルプーアルティーは、生クリームやバターをよく使う洋菓子にも甘・辛・酸などインパクトの強いひと口餃子とも相性抜群!! お菓子の香りや風味を引き立てるのはもちろん、後味はすっきり爽快。どんなお菓子を食べてもひと口、もうひと口と、飽きずに口に運びたくなります。

またプーアル茶には減量効果があったり、カフェインが少なく胃にも優しいなどメリットもたくさん! 東洋と西洋、ベースの違うお茶請けと中国茶、ひと口味わえば、心温まる口福なひと時とまだ見ぬ未開のみらい(味蕾)が開けるかもしれません。

タピオカ入り♪プーアルミルクティー

【材料】プーアル茶 150ml(茶葉大さじ1、熱湯150ml)

牛乳 50ml

砂糖 大さじ1

好みでホワイトタピオカ 大さじ1

【作り方】

1.プーアル茶と熱湯をポットに入れて、2分半ほど蒸らす。

2.器に1と牛乳を加え、好みで熱湯でふやかし冷ましたタピオカを加える。

*タピオカのゆで時間は袋の表示に従う。

[アジアンティーの世界(平野久美子)河出書房新社]

tea via Shutterstock

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