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会社帰りに夕食をつくるとなると、そんなに凝ったものはできないのが現実です。時間のかかる「だし」を省いてしまったせいで、味が単調になってしまうこともあります。そんなときに便利な、味に奥行きを出す「代用だし」のコツをお伝えします。

ナンプラーでつくる和風だし

あっという間に和風だしを作れてしまう意外な材料が、発酵調味料ナンプラー。とろろ昆布とあわせると、即席の和風だしができます。ナンプラーは塩分が強いので塩のかわりにも。まろやかな味をお好みの方は、みりんを加えましょう。

野菜のすりおろしを活用

「西洋のかつおぶし」とも呼ばれるタマネギ。旨味の素・グルタミン酸がたっぷりで、即席出汁には欠かせない野菜です。レンコン、大根などの根菜と一緒にすりおろし、スープや鍋物などの汁物の出汁にします。根菜を加えることで、片栗粉のようなとろみがついて腹持ちが良くなります。わたしは、うどん・蕎麦だしを作る際によくレンコンをすりおろして加えています。

コンビニおつまみでも

コンビニで売っている干貝柱のひも、干しえび、切り干し大根などは、細かく切れば中華だしの素になります。1人分大さじ1程度が目安。水から煮だしてスープなどの汁ものにも、同量のオイルと合わせてフライパンでゆっくり加熱して、香味オイルやドレッシングにもなり、アレンジの幅がひろがります。だしを取ったあとは、炒め物の具材になります。

また、中華料理の「清湯(せいたん)」というひき肉を使うスープのアレンジをご紹介します。鶏や豚などのひき肉1に対して水を5の割合で加え、葱やショウガのみじん切りなどと合わせて火にかけ旨味を引きだし、スープだけ別の容器にとり出します。残ったひき肉と香味野菜は、そのまま炒め物の具材に。

このように、乾物など保存性の高い食材で味に深みが出ることを知っておくと、物足りなさを解決できますよ。賢く時短をして、ナチュラルな食生活を送りたいですね。

photo by Thinkstock/Getty Images

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