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こちらの記事で野菜の「固定種」についてご紹介しましたが、「古来種」という言葉はご存知でしょうか? 古来種とは、何百年と続いてきた日本の在来種・固定種のことを表す造語のこと。その言葉を生み出した「種市」が、1月25日(土)、26日(日)に吉祥寺で開催されます。

日本の野菜が失われつつある?

たとえば私たちが普段食べている大根も、昔の人が食べていたものとは本当に同じではありません。実は、地域ごとにも「新田辛味大根」「うえだみどり大根」「山口大根」と種類がたくさんありました。ですが、工業化や画一化が進み、経済優先という社会の中でその存在が失われつつあるのが現状です。その事実を知り、味わい、語り継ぐイベントが「種市」です。

古来種を買う・食べる・語るが一度に集う

「キチム」と「ヒトト」の2つのカフェでは、2日間に渡って「冬の古来種ファーマーズマーケット」が開催されます。北は岩手、南は鹿児島から生命力あふれる冬のお野菜が一同に集い、地域によっての違いを楽しめる絶好の機会に。

また、同じ場所で古来種をたっぷり使った料理が頂ける「古来種野菜食堂」もオープンします。その美味しさを知ったら、きっとその場で買いたくなるはず。ファーマーズマーケットだから、美味しい食べ方を農家の方から直接聞くことができるのも嬉しいところです。ほかにも、古来種小麦のお菓子やパンがあったり、作家の田口ランディさんなどによるトークショーも。

昨年には、「和食」がユネスコの無形文化遺産になりました。それを彩ってきた日本の伝統的なお野菜も、同時に受け継いでいきたいものです。

[冬の種市]
冬の古来種ファーマーズマーケット他
日程:1月25日(土)・26日(日)
<会場>
・キチム(11:00〜16:00)
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビルB1
・ヒトト(12:00〜18:00)
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-6-7-3F
・吉祥寺永谷ホール
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-13-1

photo by Thinkstock/Getty Images

(杉本真奈美)

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