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寒い冬のこたつのお供「みかん」。

皮をむくと実に付いてくるあの「白いスジ」、なんとかならないの?と調べてみたところ、実はカラダに良い作用があることが分かりました。いつも丁寧に取り除く人は必見、気にせず食べている人にはちょっとトクした気分になれる豆知識です。

みかんの白いスジの秘密

みかんの白いスジ、繊維の正式名称は「アルベド」と言い、果実へ養分を運ぶための働きをしています。アルベドには食物繊維やビタミンが豊富で、特にビタミンPのうち、みかん由来ポリフェノール「ヘスペリジン」は実よりも身を包む袋や皮、スジに多く含まれ、含有量は袋で実の50倍、スジにはなんと100倍にもなるのだとか! 

気になるヘスペリジンの作用は、これまでに毛細血管の強化、血中コレステロール値の改善効果、血流改善効果、抗アレルギー作用、発ガン抑制作用などが分かっています。冷えが気になる人向けのサプリメントの原料にも使われるヘスペリジン。辛い冬の冷えにみかんのスジが効くとは意外でした。

つまり、スジを取る行為はこれらの作用を自ら捨ててしまっているということ。この時期「スジを上手に取る方法」がたびたび話題になりますが、これからは「スジを残したまま食べる方法」が人気になるかも!? 

実、スジ、皮まで食べると美肌に!

「ごぼう茶」で有名なアンチエイジングの南雲医師は食材を丸ごと食べる食生活を心がけているそう。そしてなんとみかんも外皮ごと食べるのだとか! みかんに限らず果物や野菜の皮は人間で言うと皮膚にあたり、美肌に有効なポリフェノールがたっぷり。実、スジ、皮まで食べるのは究極だと言えます。

さすがにみかんの外皮ごと食べる勇気はありませんが、マーマレードやオレンジピールに加工すれば皮にある成分を取り入れることができます。干したみかんの外皮は「陳皮」漢方としても使われるように、冷え解消に効果的。干した皮をお風呂に入れることなら誰でも実践できそうです。

ちなみにみかんのヘタ(上)から皮をむくとスジが取れやすく、おしり(下)からだとスジが残りやすい気がします。どうしてもスジのパサパサした食感が苦手な人はスジ付きスムージーで取り入れると良さそうです。

[紀伊の実,グリコ,αGヘスペリジン]

(松浦松子)

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