沖縄の豆腐は、本土のものと比べると、ものすごくどっしりしている。1丁も買えば、4人家族の主食になりえるほどの重量感。夏はそんな食事もいいかも知れない。

豆腐と納豆、豆腐と海苔、豆腐とたらこ……。木綿よりざっくりしている食感は、さながら麻のよう。たっぷり使用した大豆、海水からとったにがりでつくる島豆腐。

そしてこの豆腐は、火を加えたときに、ものすごい威力を発揮する。ほとんど水切りする必要がないので、薄く三角にスライスし、それを油で揚げ、きつね色に揚がった熱々の豆腐を生姜醤油のたれにジュッと漬け込む。どんどん揚げて、揚がったそばからジュッジュ。数時間ほど味を馴染ませたらおいしい揚げ浸しのでき上がり。

フライパンに油をひき、ニンニクと生姜を炒める。ここに手でほぐした豆腐を加え、どんどん汁が出てくるのでとことん炒めて、それから玉葱も入れて炒める。トマトを加えカレーパウダーで風味をつけ塩で調味。豆腐キーマのような炒り豆腐は、海苔巻きの具にも意外と合う。豆腐のステーキ、がんもどきもよく作るメニュー。

今日は子どもたちがおおぜい遊びに来たので、お昼ごはんに豆腐とじゃがいものカレーを作った。

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大きめのサイコロに切った豆腐は油で揚げておく。じゃがいもは蒸しておく。鍋にニンニクと生姜を加え、油で炒める。玉葱とレンズ豆を入れて炒めたら、水とトマトを加え、レンズ豆が柔らかくなるまで煮込む。カレーパウダー、揚げた豆腐、じゃがいもを入れて塩で味をととのえたら出来上がり。好みで、種ごと揚げたゴーヤーの輪切りを入れてもおいしい。玄米にターメリックを混ぜて炊いたごはんがよく合う。

島豆腐の代用として、下茹でした木綿豆腐を使うと作れます。夏のランチにぜひ!

(根本きこ)

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