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日本の節句や行事では、その日に食べると災いから身を守り、無病息災ですごせるという食べ物(行事食)があります。人日の節句(1月7日)の七草がゆや、端午の節句(5月5日)の柏餅がその代表的なもの。

七夕の日に食べたい「そうめん」

そして、7月7日の七夕に食べるものはというと「そうめん」です。七夕は、一年に一度、織姫と彦星が天の川で再会するロマンティックな夜であると共に、実は女性のはたおりや裁縫の上達を祈願する行事でもあるんだとか。そこで織姫の糸にちなんだ細いそうめんをいただくことで、手芸の上達をお祈りするそうですよ。これは平安時代からとずいぶん古くから続く風習なんです。

そうめんが天の川も彷彿させるところも、七夕の食事にはぴったり。ちなみに7月7日は全国乾麺協同組合連合会によって「そうめんの日」とも決められています。体調を崩しやすい季節の境目でもある七夕には、暑気払いができて胃に優しいのもgood。

しかし、せっかくの七夕、”素そうめん”では、ちょっとさみしい、そんなときは鰻の蒲焼や錦糸卵などをカラフルにもりつけると華やかな一品に。そうめんのみだと栄養の偏りや、夏バテが心配ですが、鰻などのおかずで栄養バランスが取れます!また、いつもの冷やしそうめんに飽きている方には、簡単台湾風メニューもありますよ。

◆台湾風油そうめん(麻油麺線)

<材料>1人前

ゆでたそうめん:1人前

ごま香油

にんにく

とねぎ少量

塩・しょうゆ

ラー油:お好みで

(1)にんにくのみじん切りとねぎの小口切りを、ごま香油で焦がさないようカリッと炒めます。

(2)1の油をゆでたそうめんに混ぜます。

(3)お好みで塩・しょうゆ・ラー油で味付けてください。

ちなみに台湾では以前マイロハスでもご紹介した麻油鶏(マーヨージー)に供されます。食欲のない日も、ごま油の香りでするっと胃に入りますよ。

そうめんと笹の葉があれば、それだけで涼しげで風情を感じられますよね。あとは天の川が見られるようにお祈りしておきます!

[KANMEN.com]

photo by Thinkstock/Getty Images

(さとう葉)

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