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「春の皿には苦味を盛れ」という言葉があります。冬はお酒を飲む機会も多く、寒さで代謝も落ちてしますので、どうしても老廃物がカラダに溜まりがちです。そんな時は、苦味でカラダを目覚めさせたり、新陳代謝を促すという、昔ながらの知恵が込められています。

いまが旬の山菜でデトックス!

苦味のある春の味覚といえば「山菜」です。山菜特有の苦味成分には、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種でもあります。新陳代謝を促すだけでなく、活性酸素を除去し、老化を遅らせる働きがあるといいます。

さらに、ビタミンも豊富というので、女性ならぜひ食べておきたいものです。昔は、鮮度が落ちやすいため、食べられない地域もありましたが、いまではスーパーでも手軽に手に入るのでおすすめです。

春の代表的な山菜3つ

・ふきのとう
旬は雪がまだ残るころから早春までと、最初に出回る山菜です。大きくなりすぎると苦味が増すので、小さいものを選びます。天ぷらにして、塩だけで食べるのが定番。特有の香りとほろ苦い味が楽しめます。

・たらの芽
たらの芽はアクが強く、香りも高く食べごたえがあります。とげがピント張って、ずんぐり太いものがおいしいものです。小さいものは天ぷらで、少しひらいて大きくなってしまったものは、ゆでてごま和えなどにします。

・山うど
葉や新芽の部分は天ぷらに、茎は厚めに皮をむいて酢水に浸してアク抜きすればそのまま生で食べられます。煮物や、炒め物などにも。むいた皮はきんぴらなどにして食べられます。芽が白くて、穂先まで太くみずみずしいものが鮮度がいいものです。

この時期に採れる山菜は、どれも苦みがあるから不思議。旬なものを食べるって、こんなにも理にかなっているのだと思わずにはいられません。

[食の歳時記・旬の味]

(杉本真奈美)

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