0104menpa_1.jpgできる限り自炊&お弁当ライフを続けたい今年。欠かせないのが「めんぱ」です。 めんぱとは、宮崎県北部の山村・諸塚村に古くから伝わる木を曲げて作るお弁当箱のこと。諸塚版・曲げわっぱです。

めんぱに使われているのは、諸塚の森で育った樹齢80年ほどの地スギ。鉄製のくぎは一切使わず、留め具として樺桜の皮と竹が用いられています。すべてが自然のものなので、さびる心配もなし。10年以上も使えるそうです。

0104menpa_7.jpg 0104menpa_2.jpg

 

左)樺桜の皮 右)竹のくぎ

め んぱは、とにかくごはんとの相性がバッチリ。 めんぱが余分な水分を吸収してくれるので、冷えたご飯もベタッとせず、おいしい状態で保存ができます。 そして何より驚いたのが、ごはんを入れたまま電子レンジで温められること! 温められたごはんは、ほんのりスギの香りがして、ふっくらとおいしい〜。 100倍は言い過ぎかもしれませんが、いつものごはんが格段においしく感じます。 洗剤を使わずお湯洗いでOK。伝統工芸品というと、丁寧に扱わなければいけないイメージがありますが、お手入れも意外と簡単です。 0104menpa_3.jpgこ ちらのめんぱを作っているのは、宮崎県伝統工芸士・甲斐安正さん。 自ら古いめんぱを解体し、独学で現在のめんぱを作り出したそうです。 めんぱ作りを、あくまで「趣味」という甲斐さん。年間で作るのは100個ほど。諸塚産のめんぱは、なかなか手に入りづらいもののよう。 この貴重なめんぱ、諸塚村の甲斐さんの工房にお邪魔して、自分の手で作ることもできます。 じつは私も作ってきました!

0104menpa_5.jpg 0104menpa_6.jpg

い かにも職人といった風情の甲斐さんの厳しくも愛ある指導のもと、木材を丸く切り抜いたり、やすりをかけたり、竹串で留めたりと、久しぶりの工作。できない 部分は、甲斐さんがサポートしてくれるので安心です。 自分で作っためんぱは、愛着が湧くもの。家に帰ってからも、ごはんを多めに炊いては、めんぱを愛用しています。 宮崎まで作りに行けないという方、甲斐さんのめんぱはこちらから注文できますよ。

[諸塚産めんぱ]

text by 渡部えみ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
warabeemi2 (1).jpgグリーンライター。書籍編集、転職・派遣サイト等のコンテンツ企画・制作、心とカラダにいいことを発信するモバイルサイトのプロデュースなどを経験。現在、 オーガニックコットンブランドの広報とともに、選ぶのが楽しくなるグリーンでエシカルなモノ・コトを文字で広める「グリーンライター」として活動中。「ど うせ選ぶなら、自然にも社会にも、もちろん自分にもいいものを」がモットー。最近念願の手織りを始め、織っている間の”無”の感覚に癒される毎日。

photo by MYLOHAS編集部

Ranking

RELATED ARTICLES