1208tou2.jpg最近、飲み物や食べ物のパッケージに「糖質OFF」や「糖質ゼロ」などの文字をよく見かけけるようになりました。「糖質」は、高血圧や糖尿病の原因になることから、敬遠されがちですが、どうやら、糖質の摂り方によっては、老化を早めてしまうことにも繋がるという恐ろしい噂が……。

そこで、今回は「糖質」や、糖質の摂取の仕方について、ご紹介します!

■糖質を摂りすぎると太る?

「糖質」といえば、「甘いもの」というイメージがありますが、甘いお菓子だけではなく、お米やスナック菓子の原料である小麦、とうもろこしなどに含まれる「でんぷん」も糖質です。糖質は、タンパク質、脂質と並ぶ三大栄養素。中でもぶどう糖は、生命維持に欠かせません。吸収されたぶどう糖は、肝臓に入り、一部は「グリコーゲン」として蓄えられます。肝臓には約100g、筋肉には約400gのグリコーゲンを蓄えておくことができます。それでも余った分は、脂肪細胞や肝臓で中性脂肪として蓄えられてしまい、太ってしまうのだそう。

■「糖質の過剰摂取」は老化の原因!

ぶどう糖がたんぱく質と結びついて「糖化」すると、本来の機能を失ってしまい、肌や骨の老化を加速させます。血液をドロドロにする原因にもなり、動脈硬化や糖尿病を進行させます。全身の血流も悪くなり、神経が痛み、免疫力も低下し、歯周病や感染症、認知症、骨粗しょう症、がん……などの誘因にもなることが分かってきました。糖質のとり過ぎは、老化と万病の“ベース”を作ってしまっています。1208tou1.jpg

■食べるときのお作法!

・白い糖質よりも茶色い糖質を!白米よりも玄米や大麦など、茶色い糖質のほうが食物繊維が多いので、消化・吸収がゆっくり。血糖値の急上昇が防げます。

・野菜、海藻、きのこをたっぷり!含まれる糖質量が少ないうえに、不足しがちな食物繊維源になるので、意識的にたくさん食べるようにしたいもの。

・お魚から油を!ダイエットや生活習慣病の予防、そして脳の健康にもいいのは、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペタエン酸)といった青魚に豊富な脂質成分が!

・醸造酒よりも蒸留酒!ビールや日本酒、ワインといった醸造酒よりも焼酎やウイスキーなどの蒸留酒のほうが糖質控えめ。

・ベジタブルファースト空きっ腹に糖質たっぷりの主食を入れるより、野菜や海藻、きのこといった食物繊維の多いものから食べると、食後の血糖値が上がりにくくなる。

・酢とねばねば酢やかんきつ類などの酸味は、一緒に食べたものが胃から小腸へ行くスピードをゆっくりにしてくれます。すりおろした長いもや、オクラ、納豆といった粘り気の強い食品にも同様の作用が。

そのほか、塩分の摂りすぎに注意だとか、よく噛んで食べる規則正しく食べる欠食はNGなどは、みなさんのよく知るところだと思います。

糖質の過剰摂取は、ただ「太る」だけでなく、「老化」など、色々な弊害を及ぼすんですね。体型のためだけでなく、体の中を整えるためにも、食べる時のお作法をもう一度、見直してみませんか?

糖質.jp
photo by Thinkstock/Getty Images

text by 林美由紀

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MiyukiHayashikurage_p.jpgFMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。
好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。
座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」
モノを書く以外にも、イラストレーターと合同でカフェでの作品展示など、形にとらわれない創作活動も。
木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。子はボウズ2人。Twitter:@ohisama

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